キャスト

飯田周一　Iida Shuichi

青森県出身。1992年、かかし座に入社。「星の王子さま」の飛行士役をはじめ出演作品多数。約20名が在籍する劇団舞台部において「リーディングアクター」ともいうべき存在で、TVや映像作品への出演・指導等も数多く手がけている。「Hand Shadows ANIMARE」には、チームのリーダーとして2009年のドイツでの初演以来すべての公演に参加。手影絵にも独自のセオリーを持っており、「初めはフォルム、次にアクション、最後にはイマジネーションが要求される」と語る。この映画の撮影中に長男が誕生、2児の父親となった。


石井世紀　Ishii Seiki

東京都出身。1994年、かかし座に入社。飯田に次ぐ舞台部の重鎮として、「黄金のかもしか」「アラジンと魔法のランプ」などの劇団作品に多数出演。「Hand Shadows ANIMARE」にも、飯田同様初演から参加している。「みにくいアヒルの子」のクライマックスで見せるメタモルフォーゼのアクションやゴリラの造形は圧巻。映画中のインタビューでは、「旅をする生活に憧れて、学校公演の多いかかし座に入社した」という秘話や、俳優生活への思いなど、約20年を劇団とともに過ごした者ならではの印象的なエピソードが語られる。


菊本香代　Kikumoto Kayo

神奈川県出身。2005年、かかし座に入社。「長靴をはいたねこ」と「星の王子さま」で初舞台を踏み、60周年記念公演「宝島」では、ボーイッシュな雰囲気を活かして主役のジムを好演。舞台部女子のトップとして後輩たちを牽引する存在である。「Hand Shadows ANIMARE」には2012年から参加。「複数のメンバーがうまく『息を合わせ』て、ひとつの動物を完成させるのが醍醐味」と、チームプレイの大切さを強調する。「かかし座は自分にとって家族のような存在」とも語り、劇団とともに人生を歩むその姿は清々しい。


櫻本なつみ　Sakuramoto Natsumi

神奈川県出身。横浜生まれの横浜育ちで、就職活動の際、地元劇団であるかかし座の存在を知り、2007年に入社。菊本同様「長靴をはいたねこ」「星の王子さま」等でキャリアを積み、「Hand Shadows ANIMARE」には2011年のスペイン・フィンランドツアーから参加。また、2008年から始まった下呂温泉「しらさぎ座」公演の初演メンバーを菊本とともに務める。手影絵に関しては、「デフォルメした動きも大切だが、原点は本物」という持論にしたがい、動物園や兎カフェなどに積極的に出かけて腕を磨いている。


市瀬愛香　Ichinose Manaka

東京都出身。2004年、かかし座に入社。菊本や櫻本の先輩で「長靴をはいたねこ」「三びきのこぶた」「星の王子さま」「みなみのうみのおとぎばなし」など多くのかかし座作品に出演。2009年、谷口裕美とともに「Hand Shadows ANIMARE」の初演メンバーに抜擢され、翌2010年のオランダ・ドイツツアーまで参加。その後は舞台部を離れ、企画営業部に所属していたが、2012年の秋に大阪・名古屋公演、およびブラジルツアーのステージに立ち、作品に華を添えた。

後藤　圭　Goto Kei

劇団かかし座代表。影絵美術家・演出家・プロデューサー。1955年、東京生まれ。79年、父・後藤泰隆の急逝に伴い劇団かかし座を継ぐ。テレビ放送用影絵映画、影絵劇など作品多数。著書に『おもしろ影絵ブック』『子どもに人気！「手ぐみ」あそび』（PHP研究所刊）「かげえを作る」（大月書店刊）など。公益財団法人神奈川県芸術文化財団・外部評価員、玉川大学芸術学部・講師、アシテジ（国際児童青少年演劇協会）日本センター理事を務める。影絵および影絵劇を現代の芸術として確立することが目標。この映画では、細やかな演出指導の合間に、音楽大学で専攻したフルート演奏も披露。